前回は「石神井公園の集合住宅 5〜根切・基礎工事〜」の話でした。

捨てコンクリートを打設し、いよいよ基礎の配筋工事に入ります。
この頃から、現場は現場を管理するゼネコン職員・職人さんともに熱くなってきます。

基礎梁はとても大きな梁です。
高さは高校生〜大人の身長くらいあるため、鉄筋を組んで、基礎梁の配筋工事を進めるためには、足場が必要です。
まずは、そのための足場を作ってゆきます。

職人のみなさんが一生懸命足場を組み立ててゆき、足場ができてきました。
足場はスチールでできているため、とても頑丈ですが結構重いです。
普通の人が持ち運ぶには、ちょっと大変な重さですが、慣れている職人さんたちはどんどん運んで組み立てます。
いよいよ、基礎の配筋工事が進んでゆきます。

壁式鉄筋コンクリートの、壁柱・梁の幅は220mmです。
中層の6階建てくらいの鉄筋コンクリートの柱のサイズが、800mm角程度なので、非常に薄いです。
そのため、基礎梁も厚さは薄いですが、高さは1500mmで結構大きいです。
これら基礎梁の鉄筋の種類は鉄筋径(直径)が数種類あり、梁ごとに本数が異なります。
それらを「構造設計図書」という図面を元に、職人さんたちが丁寧に組み上げてゆきます。

十字にクロスする部分は、クロスする基礎梁の鉄筋に上下が出てきます。
そうした点にも注意してゆきながら、丁寧に組み上げてゆきます。

太い鉄筋、細い鉄筋など様々あり、これらが組み上がってゆくと、

まるで生き物のように
感じられます。
鉄筋同士を固定する(緊結する)部分には、細い紐状の針金を使って留めます。
この針金を職人さんたちが、特殊な工具を使ってクルクルっと回すと、動かないように固定されます。
細い針金ですが、試しに鉄筋を動かそうとしても、なかなか動きません。
しっかりと固定されていることがわかります。
これから型枠を組んで、コンクリートを流し込んでゆきます。



コンクリート打設の際に、
鉄筋が動かないようにしっかり固定します。
次回は配筋検査です。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。