自然光の入るあたたかな住まい〜熊本の家 1〜|東京の建築設計

前回は「自然光の入るあたたかな住まい〜豊島の家 3〜」の話でした。

豊島の家と同様に、建築に貫入するテラスが特徴的な熊本の家。

南側に開けている敷地状況も、似ています。

大きな違いは、熊本の家ではテラスに吹き抜けが面していないことです。

熊本の家:外観

豊島の家に比べて、2階に必要な部屋数が多いことが大きな理由です。

また、建主の「2階の子ども部屋は南に面させて欲しい」という要望も御座いました。

熊本の家:模型

「テラスを通して、柔らかく変化する自然の光を1階リビングに届けたい」と考えました。

平面的にスリット状に切った吹き抜けを、
テラスの付近に配置しました。

細長い吹き抜けは上部の空間をつなげて、2階の子ども部屋とリビングを立体的につなげます。

子どもが小さいうちは、家族全体の温もりを
感じられる空間にしたいと考えたのです。

テラスから取り込む自然の光は、壁面を反射して柔らかな光へと変化して、1階に降り注ぎます。

熊本の家:リビング

吹き抜け越しに、テラスを介して空が見えます。

青空であったり、雨天であったり、その時々の空の表情を
垣間見せます。

「自然をいつも感じてほしい」というイメージで
設計しました。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。


新建築紀行

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