前回は「自然の光とリビング・木のテラス・開放的な広場〜あたたかな住まい・豊島の家〜」の話でした。
建築に貫入するテラスと自然の光
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/06/HKP01a.jpg)
建築に貫入するテラスが特徴的な熊本の家。
このテラスは外部ヴォイドとなり、自然の光や風を内部空間に呼び込みます。
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2021/10/HTP117ma.jpg)
豊島の家と同様に「有機的ヴォイド」のアイデアで設計しました。
南側に開けている敷地状況も、似ています。
大きな違いは、熊本の家ではテラスに吹き抜けが面していないことです。
豊島の家に比べて、2階に必要な部屋数が多いことが大きな理由です。
また、建主の
2階の子ども部屋は
全て南に面させて欲しいです。
という要望から、テラスに吹き抜けが面しない空間構成となりました。
自然光の入るあたたかな住まい
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「テラスを通して、柔らかく変化する自然の光を1階リビングに届けたい」と考えました。
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2023/04/2304YU01.jpg)
平面的にスリット状に切った吹き抜けを、
テラスの付近に配置しました。
細長い吹き抜けは上部の空間をつなげて、2階の子ども部屋とリビングを立体的につなげます。
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子どもが小さいうちは、家族全体の温もりを
感じられる空間にしたいと考えたのです。
テラスから取り込む自然の光は、壁面を反射して柔らかな光へと変化して、1階に降り注ぎます。
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/06/HKP11a.jpg)
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/06/HKP11a.jpg)
テラスからもたらされる自然の光は、内部空間を満たして、明るい空間になります。
そして、室内の様々な部屋や場所から「テラスを介して空を見る事ができる」空間です。
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2023/04/2304YU01.jpg)
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1階のリビングから、
雲の動きを見る事ができます。
吹き抜け越しに、テラスを介して空が見える住まいでは、子どもがのびのび成長するでしょう。
自然と建築の境界を柔らかくするデザイン
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/06/HKP06a.jpg)
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リビングにはトップライトからの光が差し込みます。
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/06/HKP10a.jpg)
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/06/HKP10a.jpg)
トップライトの自然の光は、強くなったり弱くなったり、季節や時刻によって変化します。
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2023/05/Muraki23.jpg)
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時事刻々変化する
トップライトの光は、変化を感じるのが心地よいです。
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/06/HH_cmma.jpg)
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/06/HH_cmma.jpg)
デザインはシンプルな箱型のボリュームで、自然と建築の境界を柔らかくするデザインを目論みました。
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/06/HKP08a.jpg)
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2022/06/HKP08a.jpg)
道空間である、2階の子ども部屋をつなぐ廊下からは、テラス越しに空が見えます。
今日は雲が少なくて、
青空が広がっているね・・・
とか、
今日はちょっと雲が多いけど、
雲が動くのが見えるね・・・
と子どもたちが、室内にいながら自然を感じてくれることを期待しています。
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青空であったり、雨天であったり、その時々の空の表情を
垣間見せます。
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2023/05/Muraki23.jpg)
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「自然をいつも感じてほしい」というイメージで
設計しました。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。