前回は「親子でのびのび過ごす空間〜気持ちの良い木のテラス〜」の話でした。
街で見つける森の空間:意外な場所にある森
こんにちは。
都心はビルばかりではなく、意外と緑が多い場所もありますよね。
代々木公園や新宿御苑など、自然に触れる機会もあります。
私は以前、新宿から30分ほどの新百合ヶ丘に住んでいました。
そして、駅から徒歩10分のところにも「思いがけない森」を発見しました。
都市のヴォイド「居心地の良いちょっとした森」
当初、住み始めた頃は、全然気づきませんでした。
意外と日常生活の中で
「気づかないこと」ってありますね。
ひっそりとあった感じで、
発見したとき、
なんだかうれしくなりました。
住宅街に、唐突にある感じです。
この場所は住宅地として整備された中でも、緑地として残された場所なのかなと思いました。
夏は緑が生い茂りここだけ急に涼しく、ひぐらしも聞こえたりなどします。
とても
居心地のいい場所です。
広場になっている場所があったりして、ちょっとした散策ができる雰囲気の良い空間です。
ふとした場所に緑や花など自然を見つけると、
なんだか癒されるなぁと
感じる事ってありますよね。
建築をつくる立場として、このような場所を保存していくことも大切だなと感じます。
貴重な森を建築に活かす:住まいから樹木が見えるマンション
広大な蚕糸の森公園の目の前の計画地で設計した、蚕糸の森アパートメントでは、
計画地を訪れた時、
自然の樹木を活かそう、と考えました。
目の前の蚕糸の森公園には、たくさんの樹木があります。
そこで、共用階段を公園に面する位置に配置して、いつも公園の樹木を感じられる空間にしました。
四季折々の樹木の風景が、
階段を上がったり降りたりしながら楽しめます。
全ての住戸・住まいからも、公園の樹木が臨めます。
住まいから
木が見えるって良いですね。
公園と一体となる
建築をイメージしました。
計画地の付近に森や公園があることは少ないですが、
街や都市の良いところを、
建築に活かすデザインを考えます。
これからも、自然を感じられる空間づくりをしてゆきたいと思います。