手作りのドールハウス②〜「模型でしか分からないこと」と建築設計・小物にもこだわってリアリティをつくる・建築模型とドールハウスの共通点〜|休暇と模型

前回は「手作りのオリジナル・ドールハウス①〜キットではなく自分で作る体験・子どもが思い描く「かわいいお家」を作る・テーブルやベッドも作って本格的に・リアリティを生み出す〜」の話でした。

目次

「模型でしか分からないこと」と建築設計

手作りドールハウス(新建築紀行)

こんにちは。

「ミキちゃんのお部屋」を作ったら、大喜びした子ども。

手作りドールハウス(新建築紀行)

続けて、お部屋を組み合わせて、お家を作ってみます。

俄然、建築っぽくなってきました。

建築模型を
作成している気持ちです。

学生時代からたくさんの模型を作りました。

社会人になって建築設計の仕事を始めた最初は、とにかく模型を作っていました。

新建築紀行
石神井公園の集合住宅:模型(新建築紀行)

建築模型を作ることは、建築の最も大事なことがわかります。

一般的には、素材感や色などを表現しやすいCGの方がわかりやすいかもしれません。

一方で、模型は「模型でしか分からないこと」がたくさんあります。

模型を作ると、
たくさんの発見があります。

新建築紀行
住吉の長屋 模型(新建築紀行)

安藤忠雄さんの「住吉の長屋」の模型を作ると、それまで気づかなかったたくさんの発見がありました。

小物にもこだわってリアリティをつくる

手作りドールハウス(新建築紀行)

箱を追加してどう組み合わせるか、と空間構成なども考えました。

1階を二箱、
2階を一箱にすると・・・

2階にテラスも
作れる!

シンプルな構成ですが、設計をしている気分になってきました。

1階の裏側を
お風呂とかにしようかな・・・

私は一人で黙々と仕上げていきます。

手作りドールハウス(新建築紀行)

完成してから、リカちゃんの小物などを置いて、一人楽しく眺めていました。

子供よりも、
自分が遊んでいる・・・

ふと我に返ります。

子どもは

とっても
可愛い!

と喜んでくれました。

手作りドールハウス(新建築紀行)

テラスの雰囲気が思いのほか、良いです。

新建築紀行
豊島の家:テラス(新建築紀行)

私たちの作品では、自然の光と風が感じられることを大事にしています。

そして、テラスや中庭の空間をデザインすることを大事にしているので、

やっぱり日頃のデザインの
名残がドールハウスにも出たかな・・・

子どものちょっとしたドールハウスですが、設計している気持ちになりました。

驚くような完成度の高いドールハウスを作ってYouTubeで紹介している方を見かけたりします。

そのレベルにはとても達しませんが、仕事でつくる模型とはまた違う面白さがありました。

建築模型とドールハウスの共通点

本棚の壁:模型(Copyright : YDS)

普段仕事で作る模型は、大きな模型でリアリティを求めるものも作成します。

大抵は比較的ボリューム検討の為に、真っ白で形だけが分かる模型がメインです。

全体的な佇まいの具合や、
空間の大きさの把握など・・・

模型を見て
設計を進めています。

CGなどで内部の詳細な様子を見ることは出来ます。

模型をつくって眺めると、
色々な発見があります!

これこそが設計の醍醐味です。

細部まで再現して立体的に扱えるドールハウスも、とても興味深いと思いました。

手作りドールハウス(新建築紀行)

かつて、建築関係の友達が

シルバニアファミリーの家を
作るところに就職したかった・・・

と言っていたことを思い出しました。

なんだか
気持ちが分かる・・・

子どもにおもちゃを作ってあげるというところから、改めて「ものづくりの楽しさ」を実感しました。

子どもがとても喜んでくれたこともあり、

また、ドールハウス
つくろう!

と思いました。

また、なにか日常生活の中でつくることがあったら、ご紹介したいと思います。」

新建築紀行

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