アイデア:多様なる共生~本棚の壁・新旧の空間の対話・新たな空間の挿入~|東京の建築設計から

前回は「アイデア:多様なる共生~石神井公園の集合住宅・風景に溶け込む建築~」の話でした。

目次

本棚の壁:新旧の空間の対話

本棚の壁:2階個室(新建築紀行)

今回は、本棚の家2における多様なる共生の話です。

新旧の空間の対話及び衝突により、新たな空間に刺激が与えられると考えています。

本棚の壁:2階個室(新建築紀行)
Yoshitaka Uchino

リノベーションの設計の際には、
まずは、出来るだけ既存の空間に敬意を払います。

既存の空間を大事にして、リノベーションならではの価値を生み出します。

新たな空間の挿入

本棚の壁:模型(新建築紀行)
Yoshitaka Uchino

そして、
新たな空間を挿入します。

Mana Muraki

新たな空間と古い空間の相互に、
新たな意味が生まれますね。

本棚の家 2では、既存の木造軸組をいかに活かしながら、新たな空間を創り出すかを考えました。

Yoshitaka Uchino

新たな空間の要素として、
壁面は全て白の本棚としました。

そして、既存の木造架構はクリア塗装で仕上げ、新旧の空間や素材を明確に表現しました。

本棚の壁:模型(新建築紀行)

既存の勾配天井をつくっていた梁は、新たな住空間の障害になる可能性があります。

この梁に手を加えることは、大きな手間とコストもかかります。

Mana Muraki

既存の軸組を大事にして、
活かすことを考えました。

そして、梁の部分に新たな本棚を挿入し、構造体を主体としたデザインとしました。

本棚の壁:パースペクティブ(新建築紀行)
Yoshitaka Uchino

新旧の空間の対話が、
生まれました。

新建築紀行
本棚の壁:2階個室への入口(新建築紀行)

リノベーションで建築に手を加える際には、歴史や空間を継承する姿勢を大事にしたいと思います。

竣工写真等は、下記サイトからご覧ください。

新建築紀行

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