不思議な四万十川の沈下橋たち〜シンプルな風景に溶け込むデザイン・力を受け流す構造デザイン・美しい四万十川と四国の山々〜|四万十川2・自然と建築

前回は「「日本三大清流」の一つの四万十川・川下り〜水面と建築デザイン・水面で揺らめく山々たち〜」の話でした。

目次

不思議な四万十川の沈下橋たち:美しい四万十川と四国の山々

New Architectural Voyage
四万十川・川下り(新建築未来紀行)

高知県西部にある四万十川を川下りしました。

岐阜県・愛知県の長良川、静岡県の柿田川と共に「日本三大清流」と呼ばれている四万十川の水質は綺麗です。

美しいほど綺麗な川の流れを持つ四万十川。

四万十川の流域長さは、四国一であり、日本全国で11位です。

New Architectural Voyage
四万十川・川下り(新建築未来紀行)

川下りをしていると、他の川下り船にも出会います。

緑が美しい山々と水質が美しい四万十川の風景は、美しい日本の風景を代表する一つです。

New Architectural Voyage
四万十川・川下り(新建築未来紀行)

四万十川にかかる橋を自動車が見えてきました。

よく見ると、不思議な橋です。

New Architectural Voyage
四万十川・川下り(新建築未来紀行)

近くで橋を見た光景が、上の写真です。

Yoshitaka Uchino

驚いたことに、
橋に手すり・ガードレールがありません。

この「橋に手すり・ガードレールがない」ことは、走行に危険が発生しますが、理由があります。

四万十川川下りの説明

四万十川には
いくつかの橋がかかっています。

四万十川川下りの説明

その橋の中には、
ご覧の通り、手すりがない橋があります。

四万十川川下りの説明

手すりがない橋は
「沈下橋」と呼ばれます。

四万十川川下りの説明

沈下橋は、四万十川が
増水する際に、「沈下する」橋です。

これらの「手すり・ガードレールがない」橋は、沈下橋と呼ばれ、増水の際に本当に沈下するようです。

シンプルな風景に溶け込むデザイン:力を受け流す構造デザイン

New Architectural Voyage
四万十川・川下り(新建築未来紀行)

慣れないと、少し危険であるように感じられる沈下橋。

「沈下する」ということは、増水した水の流れの大きな力を受けることになります。

これは、大変なことであり、増水のレベルにもよりますが、沈下時にはかなり大きな水圧が橋にかかりそうです。

四万十川川下りの説明

昨年の増水の際には、
沈下橋は、全て沈みました。

四万十川が増水した時は、「全て沈下する」こともある沈下橋。

増水した水の水圧を受けた際に、倒壊することを免れる必要があります。

そのためには、橋にかかる水圧の力を出来るだけ軽減する必要があります。

そこで、橋には手すりやガードレースをつけないことで、これらの水圧を軽減していると思われます。

いわば「力を受け流す構造デザイン」が、これらの沈下橋のシンプルなデザインです。

New Architectural Voyage
四万十川・川下り(新建築未来紀行)

そして、確かに、この風光明媚は四万十川と四国の山々においては、シンプルなデザインの橋の方が望ましいです。

New Architectural Voyage
四万十川・川下り(新建築未来紀行)

多少危険性が増しますが、出来るだけ「倒壊しない」ためのシンプルなデザイン。

そして、風景に溶け込むシンプルなデザイン。

鉄筋コンクリート造の「シンプルの極地」とも言えるのが、沈下橋のデザインです。

四万十川の沈下橋たちのシンプルデザインは、デザインの最も大事なことを教えてくれます。

四国方面を訪問する際は、ぜひ、四万十川川下りを体験してみてください。

New Architectural Voyage

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次