公園や樹木との関係性を表現した断面図〜壁面の配置が明快な壁式構造・「公園と都市と一体となった建築」のドローイング〜|蚕糸の森アパートメント・ドローイング5

前回は「自然の樹木のサイズを表現したドローイング〜枝分かれサイズをシンプルに表現・公園の自然に向かう軸と道空間・最小化の要請が強い共用部〜」の話でした。

目次

「公園と都市と一体となった建築」のドローイング

新建築紀行
蚕糸の森アパートメント:1階平面図(新建築紀行)
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蚕糸の森アパートメント:2階平面図(新建築紀行)
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蚕糸の森アパートメント:3階平面図(新建築紀行)
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蚕糸の森アパートメント:4階平面図(新建築紀行)

広大な公園に面する計画地において、設計された蚕糸の森アパートメント。

新建築紀行

公園を建築に取り込むデザインを、メインコンセプトにして設計を進めました。

公園との関係性を重視するために、ドローイングでは、周囲の公園や建築物を入れています。

いわば、「公園及び都市と一体となった建築」のドローイングです。

そして、公園及び都市と一体となった建築のイメージを膨らませました。

公園や樹木との関係性を断面図に表現:壁面の配置が明快な壁式構造

新建築紀行
蚕糸の森アパートメント:断面図(新建築紀行)

今回は、断面図に関する話です。

断面図においても、建築物単体ではなく、公園との関係性を表現しました。

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蚕糸の森アパートメント:断面図(新建築紀行)

シンプルは箱型のデザインの蚕糸の森アパートメントでは、公園に向かって出来るだけ大きな開口を設けています。

出来るだけ合理的な壁式構造とし、「開くところは開き、閉じるところは閉じる」のが構造コンセプトです。

新建築紀行
蚕糸の森アパートメント:断面図(新建築紀行)

そして、公園に向かう断面図では、中心となる共用階段正面の自然を断面図に描き加えました。

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蚕糸の森アパートメント:断面図(新建築紀行)

共用階段や住戸の内部に広がる、公園の樹木をありありと描き出す断面図作成を試みました。

このような「周辺環境を取り込む」断面図は、設計コンセプトを表現するのに最適です。

今後も、このような断面図を作成しながら、設計を進めてゆきたいと思います。

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