前回は「骨太な軸組が美しい松本城〜建築基準法の「耐火性能」の強い制約・鉄筋コンクリート造が多い城郭建築・戦国時代に木造で建築した城〜」の話でした。
平均標高が最も高い長野県:細長い盆地で発展した長野の都市と街

山々が美しい信州の長野県。

長野県は、47都道府県の中で、平均標高が最も高い地域です。
上の地図を見ると、確かに長野県付近が最も茶色が濃く、高い山が集中しているのがよく分かります。

上田城の近くにある真田氏歴史館・真田氏館跡を訪問しました。

山が目立つ長野県では、松本盆地、上田盆地などのいくつかの盆地があります。
いずれも細長い形状が特徴で、盆地を中心に長野の街は成り立っています。
上田城は上田盆地にあり、比較的平坦な地域にあります。
その上田盆地から少し山を登ってゆくと、真田氏歴史館・真田氏館跡があります。
風光明媚な山々が美しい真田氏館跡:真田一族を産んだ村

真田氏は、上の真田幸綱(幸隆)、真田昌幸、真田幸村(信繁)が有名です。
特に、真田幸村は、戦国時代や歴史にそれほど詳しくない人でも、ご存知の人が多い著名な武将です。
ちなみに、一般的に知られる「幸村」という名前は、江戸期の講談などから生まれた名称で、本名は信繁です。
戦国時代から江戸時代初期にかけて、活躍した真田幸村たち真田の人々を産んだのが、この地です。

真田氏歴史館・真田氏館跡周辺は「御屋敷郷土環境保全地域」として、保護指定されています。
長野県の自然環境保全条例によって定められた保護地域で、建築などは厳しく制限されています。

このエリアには、貴重な土塁などが残されています。
土塁は、部分的に盛り土をして、館や城郭を守る機能を持っている部分です。

周囲は鬱蒼とした森で、土塁と思われる盛り土が複数見受けられます。
戦国ファンが多い「真田一族」を産んだ地であり、古来から真田庄と呼ばれました。

風光明媚で美しい「真田の村」は、長野らしい自然に溢れています。
次回は、真田氏館跡を歩く話です。
次回は上記リンクです。

