廃墟となった岡豊城跡〜鬱蒼とした森の城跡・城跡から往時の城郭建築を想像〜|岡豊城跡1・廃墟と建築

前回は「自分も参加できる小田原城「等身大小田原評定フィギュア」〜江戸時代の工法による美しい漆喰の土壁・何重にも塗り重ねられた強固な塀〜」の話でした。

目次

廃墟となった岡豊城跡:鬱蒼とした森の城跡

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岡豊城跡(新建築未来紀行)

四国を訪れた際、岡豊城跡を訪問しました。

岡豊城跡は、高知県立歴史民俗資料館の隣にあります。

いわば、岡豊城跡に隣接して建築されたのが、高知県立歴史民俗資料館です。

高知県立歴史民俗資料館及び岡豊城跡のエントランスでは、上の写真の通り、長宗我部元親像が出迎えてくれます。

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岡豊城跡(新建築未来紀行)

元親像の裏側にある階段を上がってゆくと、岡豊城跡へ行けます。

岡豊城跡

マムシ、ヘビ
出没注意

岡豊城跡へ向かう道では、このように「マムシ、ヘビ注意」の看板があります。

このことは知らずに、普段着で向かったので、

Yoshitaka Uchino

マムシ、ヘビが
出る可能性があるのか・・・

少し怯みましたが、

Yoshitaka Uchino

まあ、
大丈夫かな・・・

こう思って突き進みました。

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安土城趾(新建築未来紀行)

歴史好きの筆者は、かつて安土城趾を訪問しました。

安土城も、岡豊城跡同様、完全に城はありませんでしたが、マムシや蛇に関する注意はありませんでした。

いわば、完全な廃墟となり、森となっているのが岡豊城跡です。

城跡から往時の城郭建築を想像

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岡豊城跡(新建築未来紀行)

夏休みで、高知県を訪問する観光客は多数いますが、周りには人影が極めて少ない状況でした。

筆者たち以外に、親子連れに出会いましたが、

子どもA

ねえ〜、パパ、
この辺にカブトムシいるかな?

ネットと虫籠を持っていて、城が目当てではなく、昆虫採集に来ていました。

他に、岡豊城跡を訪問するために、ここに来ている人はいない状況でした。

石段がありますが、これは昔からのものか、整備されたものかは不明です。

少し綺麗な感じもするので、公園のような形で、整備された石垣のようにも見えます。

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岡豊城跡(新建築未来紀行)
岡豊城跡

楽しい自然を
楽しく歩こう!

このような看板が掲げられており、城跡というよりも「大自然の森」という感じです。

時折、上の写真下部のような説明があり、往時の岡豊城を思い起こさせてくれます。

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岡豊城跡(新建築未来紀行)

少し開けた場所にやってきました。

基礎の痕跡のような石が見受けられます。

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岡豊城跡(新建築未来紀行)

周囲には、小さな曲輪のような建物が作られていたと思われます。

建物は一切なく、残っているのは、基礎と一部の石垣のみです。

現存にしても、再建にしても、城があった方が見応えがありますが、「城跡のみ」の良い面があります。

こうして、城跡を歩きながら、往時の城郭建築を想像するのも楽しいです。

あるいは、建築が「なくなってしまった」ではなく、「これから建築をつくる」スタンスでも見ることが出来ます。

次回は、もう少し岡豊城跡を歩いてみます。

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