楽しく化石発掘体験出来る木の葉化石園〜自分の手で化石を採取・地盤の地耐力と基礎・地震のメカニズムと加速度〜|地層と地盤2

前回は「「とれたての化石」が楽しめる木の葉化石園〜地層の中で葉が化石へ・地面深く掘削する基礎工事・文字通り大事な建築の「基礎」〜」の話でした。

目次

楽しく化石発掘体験出来る木の葉化石園:自分の手で化石を採取

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木の葉化石園(新建築未来紀行)

那須塩原にある「木の葉化石園」では、木の葉の化石を算出する地層の実物が見られます。

規模は大きくはないですが、このような地層を目の前で見る機会は、とても貴重です。

木の葉化石園

この大きな地層は、
ここ塩原の地層そのものです・・・

木の葉化石園

ちょっと私が、今この地層から
石を取って、割ってみましょう。

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木の葉化石園(新建築未来紀行)

さらに、園長(館長)が目の前で「地層から採取した化石」を見せてくれ、

子ども

さっき、発掘してばかりの
化石だね!

子どもたちは大興奮でした。

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木の葉化石園(新建築未来紀行)

園内では、多数の木の葉の化石が展示されています。

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木の葉化石園(新建築未来紀行)

建築模型では馴染みが深い、コンター模型(地形模型)があり、

子ども

ねえ、これって
どういう模型なの?

Yoshitaka Uchino

これはね、
地形の高さを段々で表現しているんだよ。

Yoshitaka Uchino

ここみたいに、山や谷の部分は、
段々になっているのが分かるね。

子ども

ふ〜ん、
このあたりが昔、湖だったんだね・・・

一般的の方には、比較的馴染みが薄いコンター模型ですが、地形を理解するには最も良いです。

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木の葉化石園(新建築未来紀行)
子ども

化石の発掘、
やりたい!

木の葉化石園では、周辺で採取した石で、木の葉の化石の発掘が出来ます。

Yoshitaka Uchino

周辺から取れるとは言え、
こんなに沢山の石で発掘出来るんだ・・・

発掘体験は700円(2024年8月)でしたので、ずいぶん「大盤振る舞い」と感じました。

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木の葉化石園(新建築未来紀行)
子ども

どんどん
割ってみるね!

早速、子どもたちは化石を威勢よく割り始めました。

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木の葉化石園(新建築未来紀行)
子ども

あっ、木の葉の
化石が出たよ!

Yoshitaka Uchino

大きい立派な
化石が出たね。

その他にも、多数の化石を発掘して、子どもは満足そうでした。

地盤の地耐力と基礎:地震のメカニズムと加速度

新建築紀行
蚕糸の森アパートメント:掘削工事(新建築紀行)

建築工事では、地盤の掘削と基礎工事が最初にあり、最も重要です。

鉄筋コンクリートのマンション・集合住宅では、かなり大掛かりな「根切り」を行います。

「根切り」とは「建物の基礎や地下を作るために、地盤を掘削する」工事です。

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蚕糸の森アパートメント:断面図(新建築紀行)

この掘削工事から始める基礎工事が、建物の安全性の根幹となります。

基礎がしっかりして、初めて地震などに対して安全な建物が完成します。

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地震のメカニズム(新建築紀行)

地震は「揺れ」であり、加速度が発生します。

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地震のメカニズム(新建築紀行)

地震の揺れは、極めて複雑な波動ですが、単純なモデルで考えると「F=ma」の運動方程式になります。

上の図では「地面の上のみ」を描いていますが、大事なのは「地面の下=基礎」です。

Yoshitaka Uchino

地盤の頑丈さや性質に応じて、
基礎を設計します。

基礎が大事ですが、なんといっても大事なのは地盤です。

地盤が強固であれば、それに応じて建物も強固になり、地盤が軟弱である場合、杭などが必要です。

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石神井公園の集合住宅:基礎配筋工事(新建築紀行)

建物の規模・重さに対して「地盤の頑丈さ=地耐力」が不足している場合、杭や地盤改良が必要です。

子どもと一緒に、化石発掘を楽しみながら、このような建物の基礎工事を思い浮かべました。

子どもも大人も楽しめる那須塩原の「木の葉化石園」を、ぜひ訪問してください。

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