前回は「東京の都市構造 1〜東京の中心部〜」の話でした。
東京の都市構造 1〜東京の中心部〜|世界の都市
都市の巨大ヴォイド
前回は東京駅方面から皇居のお堀へ向けて歩いてみました。
世界有数の過密都市である東京。
特に千代田区・港区・中央区周辺の「東京の中心」は、高層ビルが立ち並ぶイメージが強いです。
実際には高層ビルばかりではなく、低層建築多いです。
私が日頃働いている会社は、千代田区の水道橋駅近くにあります。
アクセス | 株式会社YDS建築研究所|東京の建築設計
独自のデザインとアイデア、豊富な経験に基づく力強い技術力で建築や都市を設計します。建主との対話を最重視し、対話の中で設計のアイデアのヒントを求めてゆきます。千代…
水道橋駅周辺は古書店街のある神保町も近く、街を散歩すると楽しいです。
昔ながらの街の構造が色濃く残っている神保町周辺は、比較的古いビルも多く、落ち着いた雰囲気です。
神保町から少し歩くと靖国神社や武道館が見えてきます。
そして、皇居があります。
遠くに大きなビル、高いビルがたくさん見えますが、突き抜けるように青い空が見えるお堀周辺。
この写真をみると、東京の中央とは思えない印象を持ちます。
特に春先は桜が満開となり、四季を通じて風光明媚な皇居及びお堀周辺。
ニューヨークのセントラルパークも巨大な公園で、都市に開かれた巨大なヴォイドです。
セントラルパークのような公園ではないものの、ある程度開かれている皇居周辺。
かつて江戸だった東京は、「川の都市」でした。
歌川広重などの浮世絵には、河川にかかる大きな橋を練り歩く様子がよく描かれています。
「これこそ江戸!」という
感じです。
今は多くが失われてしまった河川の空間ですが、お堀周辺の雰囲気は非常に良いです。
お堀は、河川とは少し異なります。
規模にもよりますが「川上から川下へと流れる」河川に対して、お城の周囲に回らされた水空間であるお堀。
大きく異なりますが、水面があると、非常に落ち着いた気持ちになります。
皇居のお堀を眺めながら、ぐるっと皇居を回る散歩もまたオススメです。