東京の都市構造 2〜皇居の空間〜|世界の都市

前回は「東京の都市構造 1〜東京の中心部〜」の話でした。

皇居付近(新建築紀行)

前回は東京駅方面から皇居のお堀へ向けて歩いてみました。

世界有数の過密都市である東京。

特に千代田区・港区・中央区周辺の「東京の中心」は、高層ビルが立ち並ぶイメージが強いです。

実際には高層ビルばかりではなく、低層建築多いです。

私が日頃働いている会社は、千代田区の水道橋駅近くにあります。

水道橋駅周辺は古書店街のある神保町も近く、街を散歩すると楽しいです。

神保町古書店街(新建築紀行)

昔ながらの街の構造が色濃く残っている神保町周辺は、比較的古いビルも多く、落ち着いた雰囲気です。

神保町から少し歩くと靖国神社や武道館が見えてきます。

そして、皇居があります。

皇居付近(新建築紀行)

遠くに大きなビル、高いビルがたくさん見えますが、突き抜けるように青い空が見えるお堀周辺。

この写真をみると、東京の中央とは思えない印象を持ちます。

特に春先は桜が満開となり、四季を通じて風光明媚な皇居及びお堀周辺。

皇居付近(新建築紀行)

ニューヨークのセントラルパークも巨大な公園で、都市に開かれた巨大なヴォイドです。

セントラルパークのような公園ではないものの、ある程度開かれている皇居周辺。

かつて江戸だった東京は、「川の都市」でした。

歌川広重:浮世絵(国立国会図書館)

歌川広重などの浮世絵には、河川にかかる大きな橋を練り歩く様子がよく描かれています。

「これこそ江戸!」という
感じです。

今は多くが失われてしまった河川の空間ですが、お堀周辺の雰囲気は非常に良いです。

お堀は、河川とは少し異なります。

規模にもよりますが「川上から川下へと流れる」河川に対して、お城の周囲に回らされた水空間であるお堀。

大きく異なりますが、水面があると、非常に落ち着いた気持ちになります。

皇居のお堀を眺めながら、ぐるっと皇居を回る散歩もまたオススメです。

新建築紀行

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