科学博物館・特別展「海-生命のみなもと」〜海の生き物たちに間近に触れる体験・模型を楽しむ子どもたち・海と人間のくらし・石斧でつくった縄文時代の木船〜｜休暇のひととき

前回は「子どもも大人も楽しめる川崎水族館「カワスイ」〜川崎駅前の素晴らしい「体験型水族館」・様々な魚やカメたちとの出会い・子どもの好奇心を喚起する展示・圧巻の体験・カピバラに直接触れて餌をあげる〜」の話でした。

海と宇宙と生命のみなもと

科学博物館の特別展「海-生命のみなもと」に子どもと一緒に行ってきました。

と子どもに何度も言われていましたが、夏休みにいろいろなところへ出かけているうちに、もうすぐ終わりの時期に。

終了間際の先日、ついに子どもと一緒に行きました。

人気があるらしく、非常に賑わっていました。

入場してすぐに、

ちょっと驚いたほど混雑していて、少しずつ見学します。

隕石を分析して「宇宙の星の成分と比較」する試みが紹介され、かなりハイレベルな展示です。

隕石を分析した結果、様々な有機物が発見され、他の星にも「水が存在している、していた」可能性が示唆されています。

地球の表面積の約70%を占め、非常に広大であると同時に「生命のみなもと」である海。

大きな壁面に深海生物の映像が映し出されていて、

具体的内容は小学生には分かりませんが、こういう映像が沢山あって、子どもたちの興味を喚起します。

海の生き物たちに間近に触れる体験：模型を楽しむ子どもたち

巨大なサメやイルカの模型があり、「海の中にいるかのような」イメージがあります。

こういう生き物たちがいることは知識として知っていますが、実物大の模型をみるとよく分かります。

日頃模型には親しみがありますが、こういう大きな・実物大の模型は子どももよく分かるので、とても良いです。

建築設計もそうですが、生き物も建築も「スケール感」は大事です。

海の中、深海の生き物たちの模型が並び、「海をリアルに体験」できます。

子どもたちは嬉しそうにして、沢山写真を撮っていました。

海と人間のくらし：石斧でつくった縄文時代の木船

科学的な話から少しそれますが、「海と人間のくらし・歴史」の展示が面白かったです。

木で作った実物の船が展示してあります。

縄文時代から、船で本州と島を行き来していた歴史の話です。

なんと、200km以上離れた八丈島まで縄文時代に行っていたのです。

「昔から水運が発達していた」のは知っていましたが、これほど昔とは思いませんでした。

この展示が大変面白いのは、「昔と同様に石斧で船をつくった」ことです。

現代の工具を一切使わずに、「昔の道具で木を彫り込んで船をつくった」のです。

確かにこれは凄いことです。

そして、昔同様に船に乗って「どのくらい船で行けるか」を実際に実験したようです。

これは壮大な実験であり、「45時間船を漕いだ」記録が残っていますが、実に凄いことです。

北極海の探検や海の性質、プラスチックごみの話など盛りだくさんです。

深海を探検する水中探索機の実物大展示もあって、

科学的なことが色々と説明してあり、そうしたことはわからなくても、

「どのように探索するか」が子どもにもよく分かるリアルな展示は、非常に分かりやすいです。

何度も訪れている科学博物館ですが、この日は終了間際でミュージアムショップが大変混んでいるほど賑わっていました。

来週10月9日（月）までの特別展「海-生命のみなもと」は、小さな子ども〜大人まで楽しめる展示です。

お時間ある方はぜひ。