前回は「美術館の新築計画・設計のコンセプトとアイデア〜優しい木と強いコンクリート打ち放しのイメージ・空間を包み込む自然の光・水盤と建築・外界と建築を切り離す〜」の話でした。
美術館の新築計画・設計のコンセプトとアイデア〜優しい木と強いコンクリート打ち放しのイメージ・空間…
アイデアやコンセプトが深化・進化
目次
教会の役割とコミュニティの核
地方都市のS市中心部に計画された教会です。
教会の役割は様々で、ますます広がっています。
とりわけ、教会はキリスト教徒の方々が祈る場だけではなく、周辺のコミュニティの核として期待されます。
力強いコンクリート打ち放しの壁面による、シンプルで複雑な空間をデザインしました。
「強くてしなやかな空間」を生み出したいと考えました。
それは、教会の方々との対話から思いついたコンセプトです。
建主との対話から
デザインコンセプトが生まれることも多いです。
人を引き付ける大いなる力を持つ教会
人を引き付ける大いなる力を持つ教会建築を、地域のコミュニティに貢献すべく考えました。
二等辺三角形のメインボリュームに円弧の壁が貫き、祈りの空間とエントランスホールを分節します。
トップライトからの光は、円弧の壁のカーブした表面にそってもたらされます。
空間を優しく包み込み、人々の交歓を刺激する空間
円弧の壁の 「うつろいゆく自然の光」 は魅力的な空間を象徴します。
そして、刻々と変化しながら空間を優しく包み込み、人々の交歓を刺激します。
直線の壁面に光とは対照的に、円弧の壁に照らし出される自然光は奥深く空間へともたらされます。
アイデア:揺らめく自然〜光・風・雨・テラス・熊本の家〜|東京の建築設計から
「自分だけの空」との心理的距離
そして、ある強い引き付ける力を空間にもたらします。
人々が「祈りを捧げる空間」であり、「人々が交歓し、人と街が成長してゆく」建築となることを考えました。
現在、計画中のこの教会建築は、完成に向けて鋭意進行中です。