前回は「手作りのオリジナル・ドールハウス①〜キットではなく自分で作る体験・子どもが思い描く「かわいいお家」を作る・テーブルやベッドも作って本格的に・リアリティを生み出す〜」の話でした。
「模型でしか分からないこと」と建築設計
こんにちは。
「ミキちゃんのお部屋」を作ったら、大喜びした子ども。
続けて、お部屋を組み合わせて、お家を作ってみます。
俄然、建築っぽくなってきました。
建築模型を
作成している気持ちです。
学生時代からたくさんの模型を作りました。
社会人になって建築設計の仕事を始めた最初は、とにかく模型を作っていました。
建築模型を作ることは、建築の最も大事なことがわかります。
一般的には、素材感や色などを表現しやすいCGの方がわかりやすいかもしれません。
一方で、模型は「模型でしか分からないこと」がたくさんあります。
模型を作ると、
たくさんの発見があります。
安藤忠雄さんの「住吉の長屋」の模型を作ると、それまで気づかなかったたくさんの発見がありました。
小物にもこだわってリアリティをつくる
箱を追加してどう組み合わせるか、と空間構成なども考えました。
1階を二箱、
2階を一箱にすると・・・
2階にテラスも
作れる!
シンプルな構成ですが、設計をしている気分になってきました。
1階の裏側を
お風呂とかにしようかな・・・
私は一人で黙々と仕上げていきます。
完成してから、リカちゃんの小物などを置いて、一人楽しく眺めていました。
子供よりも、
自分が遊んでいる・・・
ふと我に返ります。
子どもは
とっても
可愛い!
と喜んでくれました。
テラスの雰囲気が思いのほか、良いです。
私たちの作品では、自然の光と風が感じられることを大事にしています。
そして、テラスや中庭の空間をデザインすることを大事にしているので、
やっぱり日頃のデザインの
名残がドールハウスにも出たかな・・・
子どものちょっとしたドールハウスですが、設計している気持ちになりました。
驚くような完成度の高いドールハウスを作ってYouTubeで紹介している方を見かけたりします。
そのレベルにはとても達しませんが、仕事でつくる模型とはまた違う面白さがありました。
建築模型とドールハウスの共通点
普段仕事で作る模型は、大きな模型でリアリティを求めるものも作成します。
大抵は比較的ボリューム検討の為に、真っ白で形だけが分かる模型がメインです。
全体的な佇まいの具合や、
空間の大きさの把握など・・・
模型を見て
設計を進めています。
CGなどで内部の詳細な様子を見ることは出来ます。
模型をつくって眺めると、
色々な発見があります!
これこそが設計の醍醐味です。
細部まで再現して立体的に扱えるドールハウスも、とても興味深いと思いました。
かつて、建築関係の友達が
シルバニアファミリーの家を
作るところに就職したかった・・・
と言っていたことを思い出しました。
なんだか
気持ちが分かる・・・
子どもにおもちゃを作ってあげるというところから、改めて「ものづくりの楽しさ」を実感しました。
子どもがとても喜んでくれたこともあり、
また、ドールハウス
つくろう!
と思いました。
また、なにか日常生活の中でつくることがあったら、ご紹介したいと思います。