前回は「木の温もりが感じられる商業施設の新築設計・デザイン 1〜対の切妻屋根のデザイン・ボリュームを分割・余白の空間を活かす・二つのボリュームの間の空間〜」の話でした。
木の柱と梁のデザインが際立った空間
こんにちは。
郊外の比較的ゆとりのある計画地において、商業施設を設計しました。
2棟にボリュームを分けて、
周囲の自然環境に馴染ませました。
木の温もりが感じられる2棟の切妻屋根の建築をデザインしました。
二つに分かれたボリュームの間には
道空間が広がります。
シンプルなグリッドで骨格となる構造をつくり、木の柱と梁のデザインが際立った空間をつくりました。
周辺環境に馴染む景観
商業施設の設計依頼を受けて、どのように建物の設計案を考えているのかについて、ご紹介したいと思います。
建物が建つ場所が、郊外にある「ゆとりある計画地」ということが最も大事なポイントでした。
高さを抑えて、
周辺に調和する建築が良いな。
周辺との調和を考え、低層の木造建築で、
そこに訪れる人たちが、
ほっとできる空間と場所にしたい。
「ほっと出来る空間」を生み出す発想から始まりました。
心が落ち着く場所の一つには、家があると思います。
家の形というと、勾配のある屋根の形が一般的です。
そこで、勾配屋根の種類の中から切妻屋根をとりあげ、デザインの主軸としました。
シンプルな山型(切妻)の屋根で、
利用する方が、
覚えやすく印象に残る建物になるといいな。
このように思いながら設計します。
周辺環境に馴染む景観となるような配慮も、設計の際には、とても大事です。
デザインコンセプト:簡単な模型やCGで屋根勾配をシミュレーション
建物のボリュームを検討するにあたり、施設に必要なスペースをプランします。
そして、私たちが提案するテラスや光庭などを組み合わせて、デザインを進めます。
その一つの単位を並べてゆき、建物のボリュームを作り出します。
屋根の勾配は
このくらいだとどうかな?
こちらは、
もう少し急にしようかな・・・
簡単な模型やCGで検討を進めてゆきました。
さらに屋根勾配の具合をみながら、最終的に外形を決定します。
また、木造の構造として、柱梁を見せるデザインとして木調の要素を全面に出しました。
木の温もりを感じられる空間とすることで、さらに親しみやすい場所を目指します。
ここの地域らしさ、良さを
デザインで表現したいね。
さらに街が活気づくような
建築にしよう!
建築が、
街に活気をもたらすようにしたいですね。
あらゆる世代の方に、
利用してもらえる施設にしたいですね。
このような「建築への想い」を抱き、検討しながら設計を進めていきます。