木造戸建住宅の工事の流れ〜防水性能が極めて高いFRP防水・多層のFRPでしっかり空間を包む・貫入するテラス=外部ヴォイドと防水・テラスの防水工事〜|茨城の家14・東京の建築設計

前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜建築現場と設計Concept・切り取られた「自分だけの空」・建築現場で膨らんでゆくアイデア〜」の話でした。

目次

貫入するテラス=外部ヴォイドと防水

茨城の家:模型(新建築紀行)

今回は、テラスの防水工事の話です。

この茨城の家の最も大きな特徴は、「貫入する外部テラス」です。

このテラスの下は「1階のリビング」です。

茨城の家:断面図(新建築紀行)

設計のコンセプトとしての「外部テラスの貫入」は、実際の施工では非常に気を使う面があります。

それは、防水工事です。

Yoshitaka Uchino

それは防水工事と
雨漏り防止です。

テラスの防水工事

茨城の家:模型(新建築紀行)

雨漏りは「建築の天敵」とも言える存在です。

雨対策は、非常に気を使うところです。

雨が漏っては大変なことになりますから、屋根や外壁工事でも慎重に施工します。

バルコニーは外壁から突き出した形状が一般的です。

そのため、バルコニーの防水にはそれほど大きな配慮は必要ないのです。

突き出したバルコニーで、多少漏水があっても、

Yoshitaka Uchino

下が外部であれば、
大事にはならないからです。

ところが、「貫入したテラス・ヴォイド」の下がリビングの、この建築。

茨城の家:パースペクティブ(新建築紀行)

最初の作品のため、防水までは「頭が回らなかった」のが実情です。

工事のことは、「工事のプロ」である工務店の担当者と相談して、色々教えてもらうこともあります。

そこで、工事を進めながら「防水工事」のことを考えます。

防水性能が極めて高いFRP防水:多層のFRPでしっかり空間を包む

茨城の家:FRP防水工事(新建築紀行)

この建築のように内部に貫入していると、万一雨漏りとなった場合は大変なことになります。

現場監督A

この防水は、
FRP防水が良いと思うよ。

現場監督A

FRPで見積もっておいたから、
信頼性も高いし、おすすめです。

では、FRP防水で
お願いします。

この防水の施工に関しては、施工業者の方と様々打ち合わせして、FRP防水としました。

「茨城の家」以降、ほぼ毎回使用するFRP防水。

今回は、そのFRP防水の話です。

工事の方がバルコニーの下地をグラインダーで丁寧に「出来るだけ平らに」します。

この「平らにする工事」が、防水層を丁寧に仕上げるためには、とても大事なポイントです。

茨城の家:FRP防水工事(新建築紀行)

ここからFRP工事の一層目を作ります。

特製の塗料を、職人さんが丁寧に塗布してゆきます。

茨城の家:FRP防水工事(新建築紀行)

全体にFRPの基材の塗布が完了し、この日はこれで完了です。

Mana Muraki

乾燥するのを待って、
改めて別な日に続きです。

次回も防水工事の話です。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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