名建築から学ぶこと 3〜九条の町屋・極めて複雑な空間構成・模型を作成して発見すること〜|東京の建築設計

前回は「名建築から学ぶこと 2〜住吉の長屋の模型づくり・空間構成と素材感・模型作成の方法・拡大図面と完成後のイメージ〜」の話でした。

目次

九条の町屋:極めて複雑な空間構成

九条の町屋:模型(新建築紀行)

こんにちは。

前回、安藤忠雄さんの住吉の長屋をつくった時のことをお話ししました。

今回は、九条の町屋という住宅をつくった時のお話です。

九条の町屋:模型(新建築紀行)

この建築は、規模と比較すると極めて複雑な空間構成を持っています。

この時は、長手方向の外壁2面と屋根を取り外せるようにして作りました。

3階建てなので3層の構成と、中庭に面してある階段の雰囲気も分かるように作成しました。

そして、「模型だから分かること」が表現できるように意識しました。

模型を作成して発見すること

九条の町屋:模型(新建築紀行)

この住宅は、模型を作って初めて知るところがありました。

階段下の部分はどのようなつくりなっているのか、特に気にしていませんでした。

実際に作るとなると、何冊か作品集やディテール集を読み込んでみて、色々と考えました。

Mana Muraki

読書室みたいな空間が
ある。

それぞれが、用途のある空間になっていることが、ようやくわかりました。

九条の町屋:模型(新建築紀行)
Mana Muraki

こんなところにも、
部屋があったんだ。

Mana Muraki

ここは、この様なつくりに
なっているんだ!

つくって発見することもあり、作品をさらに深く知ることができてとてもいい勉強にもなります。

九条の町屋:模型(新建築紀行)

先人の作品に触れてまた自分の設計に戻ると、参考になる部分が多数あります。

そして、さらに視野が広がって見えてくることがあります。

そういう点でも、名建築を改めて知ることは大切だと気が付かせてくれます。

次回は上記リンクです。

新建築紀行

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