前回は「名建築から学ぶこと 2〜住吉の長屋の模型づくり・空間構成と素材感・模型作成の方法・拡大図面と完成後のイメージ〜」の話でした。
目次
九条の町屋:極めて複雑な空間構成
こんにちは。
前回、安藤忠雄さんの住吉の長屋をつくった時のことをお話ししました。
今回は、九条の町屋という住宅をつくった時のお話です。
この建築は、規模と比較すると極めて複雑な空間構成を持っています。
この時は、長手方向の外壁2面と屋根を取り外せるようにして作りました。
3階建てなので3層の構成と、中庭に面してある階段の雰囲気も分かるように作成しました。
そして、「模型だから分かること」が表現できるように意識しました。
模型を作成して発見すること
この住宅は、模型を作って初めて知るところがありました。
階段下の部分はどのようなつくりなっているのか、特に気にしていませんでした。
実際に作るとなると、何冊か作品集やディテール集を読み込んでみて、色々と考えました。
Mana Muraki
読書室みたいな空間が
ある。
それぞれが、用途のある空間になっていることが、ようやくわかりました。
こんなところにも、
部屋があったんだ。
ここは、この様なつくりに
なっているんだ!
つくって発見することもあり、作品をさらに深く知ることができてとてもいい勉強にもなります。
先人の作品に触れてまた自分の設計に戻ると、参考になる部分が多数あります。
そして、さらに視野が広がって見えてくることがあります。
そういう点でも、名建築を改めて知ることは大切だと気が付かせてくれます。
次回は上記リンクです。