前回は「鉄筋コンクリート造マンションの地業工事と掘削工事〜人が滞在する地下空間の工事の難しさ・密実なコンクリート打設計画と掘削〜」の話でした。
コンクリート打ち放しの美しさ:大事な打設するコンクリートの品質
今回は、現場を離れて打設するコンクリートの試験練りの話です。
現場では地下とピットを作るための掘削工事が進んでいます。
鉄筋コンクリートの建築は、コンクリートの品質は非常に大事です。
打設するコンクリートの品質次第で、
建築の品質が決まります。
コンクリート打ち放しで有名な安藤忠雄氏。
安藤氏は、打設するコンクリートの品質に若い頃から大変意識して、独自の品質基準を定めているのは有名です。
あのシルクのような美しいコンクリート打ち放しは、
念入りな工事によって生み出されます。
それは安藤率いる設計会社の非常に入念な研究と設計、そして現場のみなさんの努力によって作られているのです。
コンクリート打ち放しの建築工事は、大変難しいことで有名です。
「図面で描いたように、うまく工事することが大変」な工事現場。
コンクリート打ち放しを美しく作るためには、打設するコンクリートの品質管理が大事です。
コンクリート試験練り:現場打ちコンクリートの事前チェック
今回は試験練りのために、予定する付近のコンクリート工場にやってきました。
そして、コンクリート打設時と同様にコンクリートを練って、作り上げてゆきます。
まずはセメントを入れて、水を入れます。
まず、ここで機械を回して、セメントと水を混ぜます。
次に、粗骨材という石を入れてます。
ここで、再度攪拌します。
建築をつくること
こうして事前に入念なチェックをしたコンクリートが、現場に運び込まれて、現場打ちコンクリートを打設します。
木造住宅では、鉄筋コンクリートでつくる基礎以外は、柱・梁などの構造材や外装材などを加工します。
対して、鉄筋コンクリート造は、型枠を作って鉄筋コンクリートを流し込んで「全て作り上げる」工事です。
この意味では、鉄筋コンクリート造は木造よりも難易度が高い工事とも言えます。
コンクリート作りは大学の実習でやりましたが、
懐かしいですね。
こうしてコンクリートが出来てゆきます。
そして、丁寧に現場で打たれるのです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。