前回は「「デザインの軸」を中心とするコンセプト・ドローイング〜空間構成の強調・イメージが膨らむ線画ドローイング・線画の色が広げる空間イメージ〜」の話でした。
目次
ドローイングがあぶり出す建築デザインコンセプト:半透明の木の梁の表現

今回は、これまでにご紹介したドローイングに実例から、ドローイングの役割に関して考えてみましょう。

これらのコンセプト・ドローイングは、私たちが設計した”Twin-Arc”のドローイングです。
要素を大きく削ぎ落としていますが、ここで、屋根を支える梁を表現している点が重要です。
“Twin-Arc”のドローイングの話を、上記リンクでご紹介しています。
これらのドローイングから、空間構成とデザインコンセプトがあぶり出されます。
半透明の木の梁の表現によって、コンクリート打ち放しと木造の対比が明瞭になっています。
「Pコンと割り付けのライン」に還元されたコンクリート打ち放し

次に、同様に、木の梁を丁寧に表現した線画のドローイングをみてみましょう。
ここでも、コンクリート打ち放しと木の大梁の存在が極めて対比的に表現されています。
線画なので、コンクリート打ち放しは、「Pコンと割り付けのライン」に還元されている点がポイントです。
先ほどの”Twin-Arc”のドローイングと比較すると、いささかシンプルすぎるようにも感じられます。
その一方で、シンプルであることが、さらにコンクリート打ち放しの存在を引き立てています。
「富山の美術館」のドローイングに関する話を、上記リンクでご紹介しています。

局面のコンクリート打ち放しは、「Pコンと割り付けのライン」が生命感を帯びているように感じられます。
筆者は、線画のドローイングが好きで、デザインコンセプトを表現するには最も適していると考えます。
次回以降も、ドローイングを様々な角度から見てみましょう。


