「全面ルーバー建築」のテラスの開放感〜ルーバーの丹念な設計と検証・「コンセプトから始まるデザイン」・社会における建築と子どもの未来〜|建築設計特許5

前回は「子どもの安全守る全面ルーバー建築〜ルーバーの「横部材」のディテール・集合住宅のリビングと個室の「全面ルーバー」の効果・CGによる具体的検証〜」の話でした。

目次

「コンセプトから始まるデザイン」:社会における建築と子どもの未来

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ルーバー建築:外観ルーバーあり(新建築未来紀行)

建築物を全面的にルーバーで覆う「全面ルーバー建築」で、特許を取得しました。

ここで、全面的にルーバーで建築物を覆うのは、デザインよりも安全性に配慮している点がポイントです。

設計やデザインは、基本的に「見た目重視」ですが、私たちはその背景のコンセプトを極めて重視しています。

もちろん、コンセプトを重視する建築家は、世界中にたくさんいます。

その中、私たちは「デザインよりコンセプト」と考え、「コンセプトなきデザイン」は一切行わない方針です。

私たちの考え方は、いわば「コンセプトから始まるデザイン」です。

デザイン・アイデアの5つのフィロソフィー:YDS

・揺らめく自然

・有機的ヴォイド

・道空間

・都市広場

・多様なる共生

これまでに、実際に建築した=ビルト、アイデアのみ=アンビルト、を合計すると400ほどの設計を行ってきました。

その中で、建築というものの社会における立場を改めて考え、「子どもに優しい建築」を設計しようと考えました。

ルーバー建築:発明の課題(公開特許)

本発明は、以上の事情を鑑みてなされたもので、主として、小さな子どもが落下することを防止して子どもたちの生命を守り、安全性と防犯性が高く、日射の制御による省エネ性能を持ち、合理的な設計によって低コストで施工可能であり、羽根によるルーバー構造を具備する建築物を提供することを目的とする。

落下防止による安全性向上に関しては、手すり部の高さを高くする、などの対策も考えられるが、小さな子どもは、椅子などを台にして遊ぶ傾向があり、その結果、高さが高い手すりを超えてしまうことが多く、落下事故に至ることがある。

本発明は、テラスやバルコニー、または開口部において、主に子どもたちの安全性を確保し、さらに外部からの侵入への配慮によって防犯性を高め、日射の遮蔽に寄与することから省エネ性を高め、意匠性を高めることによる不動産価値が高い建築物を提供することを目的とする。

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ルーバー建築:リビング内観ルーバーあり(新建築未来紀行)

ルーバーによって、室内空間の光・視線などの環境をCGや模型で丹念に検証しています。

「全面ルーバー建築」のテラスの開放感:ルーバーの丹念な設計と検証

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ルーバー建築:テラスルーバーなし(新建築未来紀行)

今回は、リビングからテラスを見た、テラス周辺の「全面ルーバー建築」のデザインを検証します。

集合住宅の内観パースは、一般的なデザインを基にしています。

「全面ルーバー建築」の基本は、建築デザインにはあまり特殊性を持たせないことです。

ルーバーが主体である「全面ルーバー建築」は、ルーバーこそが建築デザインの根幹と考えています。

そのため、建築自体のデザインが強くなると、ルーバーのデザインと衝突してしまい、統一感が低下します。

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ルーバー建築:テラスルーバーあり(新建築未来紀行)

そして、テラスを全面的にルーバーで覆ったパースが上の通りです。

ルーバーで覆われているものの、一定以上の開放感があることが分かります。

この「開放感の程度」は、ルーバーのデザイン・ピッチ・サイズなどによって大きく変わります。

ここで、仮に小さな子どもが一人で遊んでいる場合、落下してしまう確率は極めて低いです。

現在、綿密なデザインと検証を進めており、実現に向けて進めています。

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