ルーバーで救う子どもたちの生命〜端正なファサードのルーバー建築・ルーバーを支える桟の存在・安全性と居住性確保するルーバーピッチ〜|建築デザイン特許2

前回は「子どもたちの安全性を確保する建築デザイン〜ルーバーで包み込む建築・集合住宅から子どもが落下する事件と設計者の「安全性確保」の責務〜」の話でした。

目次

端正なファサードのルーバー建築:ルーバーを支える桟の存在

New Architectural Voyage
ルーバー建築のデザイン:特許取得(新建築未来紀行)

ルーバーを建築デザインに活用すると、建築全体が引き締まります。

縦のラインを強調することで、ファサードがピリッとして、端正な建築となることが多いルーバー建築。

ただし、ルーバーを支える桟の存在は、設計者にとって大きな悩みです。

この「桟のデザイン」が上手くないと、途端に格好が悪くなるのがルーバー建築です。

近年、集合住宅・マンションから、小さな子どもが転落・落下するニュースが後をたちません。

そこで、私たちは、このルーバーのデザインを、子ども等の安全性確保に活用するアイデアを考えました。

そして、本デザインで、私たちは特許を取得しました。

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バルコニーまたは開閉可能な開口部の全面に対して、縦のルーバーを設置するアイデアです。

このアイデアの特徴は、これらの落下する可能性があるバルコニー手すり、窓のどちらか全面である点です。

ルーバーで救う子どもたちの生命:安全性と居住性確保するルーバーピッチ

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まずは、バルコニー・テラスの手すり全面にルーバーを設置する場合をご紹介します。

このデザインは、ルーバーのピッチ・間隔が、非常に重要です。

一般的に建築デザインに用いられる場合、ルーバーピッチ、100mmから200mm程度が多いです。

内装デザインなどの小規模な場合は、もっとピッチが狭くなる傾向があります。

ルーバーの出寸法との比が重要であり、ルーバーのピッチによって、デザインは大きく変わります。

ここで、ルーバーをバルコニー・テラスの手すり全面に設置する場合、テラスや室内環境に影響が出ます。

あまりにルーバーが過剰な場合、閉塞感や自然光の遮蔽が強くなる傾向があります。

自然光の適度な遮蔽は良いですが、あまり遮蔽しすぎると、内外の空間が暗くなります。

私たちのルーバー建築のポイントは、「ルーバーのピッチを大きくする」点です。

子どもたちの落下を防御しつつ、内外の空間の環境の向上を維持し、デザインを引き立てることが大事です。

この観点から、様々なルーバーピッチが考えられます。

私たちは、ルーバーピッチ==300mmが一つのピッチの基準となると考えます。

これ以上ピッチが広いと、子どもたちの落下防止として不足の可能性が高まります。

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300mmというピッチは、大人でも、正面でなく横からならば、ルーバー同士の間に入れる寸法です。

そのため、小さな子どもは、横から「300mmピッチのルーバーに入れる」ため、安全性確保には不足です。

その一方で、多くの子どもたちにとって、落下の危険があるのは「正面から落ちる」可能性が高いと考えます。

「横の姿勢で落下する」ことは、極めて可能性が低いです。

この観点から、ルーバーピッチ300mmであれば、子どもたちの安全性確保と居住性、意匠性を両立できます。

ルーバー自体の幅が30mmとすれば、300mmピッチの場合、有効間隔270mmとなります。

現在、本デザインの具現化を目指しております。

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