前回は「デザインを深化させる「2次元と3次元の間の往復」〜抽象化と具象化・水の上に居住空間があるようなコンセプトドローイング〜」の話でした。
目次
「都市に浮遊する床面」の商業施設:地震力への抵抗とデザイン

今回は、ある都市の中心地に計画された商業施設の話です。
明るく開放的で、自然を感じられるテラスのある、アイコンとなるようなダイナミックなデザインを考えました。
デザイン・アイデアの5つのフィロソフィー:YDS
・揺らめく自然
・有機的ヴォイド
・道空間
・都市広場
・多様なる共生
都市空間のアイコンの一つとなるような建築を目指しました。
「5つのフィロソフィー」のうち、揺らめく自然、多様なる共生を軸にデザインを進めました。

12層のフロアが、鉄柱により浮遊するように積層します。
垂直あるいは傾斜した鉄柱は、各フロアの空間構成に変化を与えます。
そして、鉛直荷重を支えると共に、地震力にも抵抗する合理的なデザインです。
「浮かぶ建築」と立体公園のような空間

各フロアは、ガラスで覆われた開放的な空間となります。

自然を身近に感じられる「立体公園のような空間」に囲まれます。
そして、内部空間と外部空間は吹抜により、上下が伸びやかにつながる心地よい空間となっています。

都市に挿入された「浮かぶ建築」は都市のランドマークとなります。

そして、この商業施設における各店舗たちは、それぞれの店舗のイメージを積極的に発信するでしょう。
