空間を満たす「淡い陰影」のドローイング〜「陰影が空間を生む」イメージ・アイコニックなデザインと有機的ヴォイド・外観デザインと「光の箱」〜|豊島の家・ドローイング2

前回は「光と影のドローイング〜光の陰影を如実に物語るイメージ・周囲の喧騒を遮断する白い箱の家・自然の光を取り込む有機的ヴォイド〜」の話でした。

目次

アイコニックなデザインと有機的ヴォイド:外観デザインと「光の箱」

新建築紀行
豊島の家:リビング(新建築紀行)

シンプルな直方体の白い箱に、直方体のテラスが貫入した豊島の家。

この「直方体の箱に、直方体のボリュームを貫入させる」デザインは、多くの例があります。

アイコニックなデザインであるため、昔から多くの建築家が同様のデザインの建築を設計しています。

デザイン・アイデアの5つのフィロソフィー:YDS

・揺らめく自然

・有機的ヴォイド

・道空間

・都市広場

・多様なる共生

私たちは、アイコニックなデザインだけではなく、「揺らめく自然」と「有機的ヴォイド」を実現したいと考えました。

新建築紀行
豊島の家:ドローイング(新建築紀行)

テラスが「貫入するデザイン」という「外観デザイン」に留まらず、「光の箱」となるイメージです。

空間を満たす「淡い陰影」のドローイング:「陰影が空間を生む」イメージ

New Architectural Voyage
豊島の家:ドローイング(新建築未来紀行)

そして、上のようなドローイングを作成し、「陰影で空間をつくる」ことを目論みました。

写真では様々な色が登場しますが、「モノクロの暗闇を淡い光が満たす」空間イメージです。

設計の途中から、上のようなドローイングを作成し、空間イメージを進化さえてゆきました。

新建築紀行
豊島の家:リビングとテラス(新建築紀行)

外部テラスに集まった光は、その空間から新たに住空間に光がもたらされます。

淡い光は、刻々変化し、住まいの中に「淡い陰影」をもたらします。

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豊島の家:玄関から見る(新建築紀行)

「光が空間を生む」のが本来の建築空間ですが、ここでは「陰影が空間を生む」イメージです。

新建築紀行
豊島の家:コンセプト模型(新建築紀行)

コンセプトモデルと、これらのドローイングを作成しながら、設計を進めて行きました。

新建築紀行
豊島の家:造作キッチン(新建築紀行)

ヴォイドは「光のヴォイド」となり、住空間の求心的な場となりました。

新建築紀行

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