高低差のある兵庫の街並〜海と山に挟まれた都市空間・高低差をデザインに活かした「六甲の集合住宅」〜|日本の都市空間

前回は「デザイナーズ賃貸マンションの新築設計・計画〜ハイグレード・ファミリー向けマンション・住戸面積とデザイン・マンションの共有部分に新たな価値をつくる・自然あふれる空間・都市・街と繋がる建築・大きな開口から見える樹木〜」の話でした。

目次

高低差のある兵庫の街並:海と山に挟まれた都市空間

New Architectural Voyage
神戸・六甲の街並(新建築未来紀行)

こんにちは。今回は、山と海のどちらにも近い兵庫の街並みについて紹介します。

兵庫県の南部は瀬戸内海に面していますが、振り返ると真後ろには山が聳え立っています。

神戸周辺は比較的大都市でありながら、海と山に挟まれ、自然にも恵まれています。

初めて訪れたときは、

Mana Muraki

オフィス街に居ながら、目の前は海で、
背景に山々を臨むことが出来るんだ・・・

このように感じ、不思議な感覚になりました。

この感覚は、東京ではなかなか得られず、「海と山に囲まれた風景」も、なかなか見られない光景です。

都心とは、オフィス街がどこまで行っても続き、超高層や雑居ビルが林立する街という認識です。

コンクリートジャングルの世界で、日々奮闘するという生活も勢いがあって私は好きです。

その一方で、それとはまた違う、兵庫県の雰囲気も好きです。

Mana Muraki

どこに居ても、
海と山の存在が大きい街にも魅力があります。

高低差をデザインに活かした「六甲の集合住宅」

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神戸・六甲の街並(新建築未来紀行)

山が身近なため、神戸や六甲の街並には、急な坂道が多いのも特徴です。

都心でも神楽坂や自由が丘などありますが、坂の勾配や起伏の激しさはそれらを上回るように思います。

神戸の観光では、急な坂を上ったところにある異人館や、六甲山などが有名です。

そして真下には、神戸港が広がります。

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神戸・六甲の街並(新建築未来紀行)

山から海抜がゼロのような地域まで、様々な都市の要素が凝縮された街です。

道路も急な勾配で、上の写真を見ると一目で斜めになっているのが、よく分かると思います。

Mana Muraki

道路から住宅の入り口まで、
数段以上の階段がある場合も多いです。

六甲の街を歩いていると、本当に急な坂が多くて、最初は新鮮な驚きがありました。

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六甲の集合住宅(新建築未来紀行)

有名な六甲の集合住宅は、まさにこの地形の特色を活かした設計となっています。

一度見に行ってみたいと思い、六甲駅からタクシーで現地を訪れた際は、

Mana Muraki

こんな坂道で、タクシーでも
辿り着くまで、かなり厳しい道のり・・・

Mana Muraki

運転手さんも大変そうだけど、
慣れるのかな・・・

このように「急な坂道」を体感しながら、現地へ向かいました。

場所は変わり、芦屋の高級住宅街も駅から急な坂をずっと上った先にあります。

全盛期からは価値が下がりつつあるそうですが、今でも別格の雰囲気は健在です。

かつて、バスで通り過ぎたことがありますが、

Mana Muraki

うわぁ、ここかぁ、
すごい家しかない・・・

立派すぎる芦屋の街並を目にして、圧倒されました。

電線を地中化している街づくりで、景観の徹底振りもうかがえました。

国内であっても、その地域によって地形が異なり、街並みも多種多様であることを再認識しました。

その土地の特色を活かし、環境に配慮した街づくりをすること。

このような未来を見据えた計画について、考えなければならないと感じています。

Mana Muraki

建築や都市を設計することは、
未来をつくることです。

「未来をつくる」ことを強く意識して、今後も設計業務を続けて行きたいと思います。

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