前回は「デザインを表現するシンプルなコンセプト・ドローイング〜建築の構成を具現化するエレベーション・ドローイング〜」の話でした。
目次
オリジナル鉛筆のデザインと開発:先端が細くなるデザイン
05Hex_P_ax_s_ts
今回はオリジナル鉛筆の開発に関する話です。
これまでに様々な建築を設計し、アイデアに留まった作品も含めると300以上になります。
このプロセスにおいて、デザインの発想を生かして、建築・都市から離れたものを生み出したいと考えました。
昔から、椅子をデザインする人が多く、コルビュジェやミースの椅子は非常に有名です。
私たちはオリジナル椅子のデザインも行なっていますが、今回は文具のデザインをしたいと思いました。
日々、スケッチなどにおいて使用している鉛筆。
この鉛筆で、オリジナルデザインを試みました。
その結果、生み出されたのが冒頭の写真のオリジナル鉛筆です。
特許取得と実用化:鉛筆製造工程とコストダウン
02Hex_P_jp_plan_s_ts
一般的に広く使われている鉛筆は、「太さが一定」です。
それに対して、万年筆等では「先端が細くなる形状」が多く、この方が書きやすい傾向があります。
01Hex_P_jp_ele01_s_ts
そこで、鉛筆が徐々に細くなってゆく形状を考え、特許を取得しました。
現在、この鉛筆の開発を進めております。
従来からの鉛筆製造のプロセスから外れる面があり、コストダウンの製造方法を模索中です。
このオリジナル鉛筆は、傘のような形状なのでアンブレラ・ペンシルと呼びたいと思います。
実現に向けて、また報告します。
