世界一周の”マーメイド号”の船内〜打ち放しコンクリートの明快なグリッド・冒険家の精神と建築・波と一緒に揺れるコンロ〜|西宮市貝類館2

前回は「海辺にある西宮市貝類館〜世界一周したヨット”マーメイド号”・足掛け4年の大冒険果たした堀江謙一〜」の話でした。

目次

世界一周の”マーメイド号”の船内:波と一緒に揺れるコンロ

西宮市貝類館(新建築未来紀行)

こんにちは。

前回に続き、西宮市貝類館に展示されているマーメイド号という世界一周をしたヨットについて紹介します。

西宮市貝類館(新建築未来紀行)

ヨットの中に入る事ができ、内部がどのようになっていて、堀江さんが生活をしていたのか、お話をききました。

子ども

ヨットの中って、
住めるね!

初めて見るヨットの中の内部空間に、子どもも興味津々でした。

キッチンやベッド、収納など航海中に生活が出来る様、様々な工夫が凝らされていました。

西宮市貝類館(新建築未来紀行)

キッチンは波の揺れに対応し、コンロが一緒に揺れながらも調理できるつくりになっています。

西宮市貝類館(新建築未来紀行)

水道は栓が足元にあり、足で踏み水を出す仕組みでした。

海水と真水の二種類があります。

西宮市貝類館

真水は貴重なので、
海水を主に使用していました

西宮市貝類館(新建築未来紀行)

造作収納の扉は、簡単には開かない作りとなっています。

丸い穴に手をかけ、一旦上に押し上げてから開くという作りです。

強い波に揺られても、中の物が飛び出さない様に守るということでした。

Mana Muraki

様々な工夫のディテールが
見て取れました。

打ち放しコンクリートの明快なグリッド:冒険家の精神と建築

西宮市貝類館(新建築未来紀行)
西宮市貝類館

問題です。
このヨットの中にトイレはどこにあるでしょうか?

子ども

えー、見つからない、
どこだろう?

答えは、上の写真にある簀の子の様なもので、引っ張り上げて使用するそうです。

トイレは、緊急時のみ使用するトイレがありました。

普段は海のど真ん中にいるので、人目を気にせず海で用を足すとのことでした。

天候が悪い時などは、こちらを使用していたとのことです。

西宮市貝類館(新建築未来紀行)

航海中の面白い余談も、とても興味深いものでした。

堀江さんは、無類のウィスキー好きだそうです。

当時は朝からウィスキーを片手に航海し、眠気を濃い目のコーヒーで覚ましていたとのことです。

西宮市貝類館(新建築未来紀行)

海外の港につくと、

外国人A

あのHorie
なのか!?

このように、外国の方が、ウィスキーを持ってきてくれることもあったそうです。

Mana Muraki

時代を感じる
出来事だな・・・

現代では中々聞かない、昔ながらの話も印象的でした。

ヨットの見学と冒険家堀江さんについて知ることが出来、大人も子どもも興味深い体験が出来ました。

西宮市貝類館(新建築未来紀行)

また、この施設自体も安藤忠雄さんの設計で、見どころが沢山ありました。

西宮市貝類館(新建築未来紀行)

打ち放しコンクリートに明快なグリッドの構造・幾何学的なシェルのデザインなど盛りだくさんです。

安藤忠雄さんの代表的な建築デザイン要素が、随所に見受けられます。

西宮市貝類館(新建築未来紀行)

エントランスまでは長い通路で、列柱が規則正しく続き、淡い光が両側から差し込ます。

子どもも、ワクワクしながら入館しました。

西宮市貝類館(新建築未来紀行)

建築もイベント内容も、そして展示も、とても興味深いと思いました。

この辺りは、ヨットハーバーとして有名ですが、

Mana Muraki

ぜひ西宮市
貝類館へ!

こちらの地域にお出かけ際は、西宮市貝類館もおすすめです。

New Architectural Voyage

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