シンボルツリーのある住まい〜石神井公園の集合住宅・自然の樹木と空間・住まいの空間から見える自然と樹木〜|東京の建築設計

前回は「大きな模型で空間を体験〜「なるほど」という納得・「こんな感じなんだ」という感動・「体験という可能性」を持つ模型〜」の話でした。

目次

自然の樹木と空間

新建築紀行
公園の樹木(新建築紀行)

今回は、いつもと違う部分にフォーカスして住宅をご紹介したいと思います。

庭に木や花などの植物があると、華やかな雰囲気に包まれて空間に彩りを添えてくれます。

New Architectural Voyage
公園の樹木(新建築紀行)

樹木に包まれた雰囲気って、
とても落ち着きますね。

自分の家が、

あの素敵な木の
ある家だよね!

と覚えてもらえたらうれしいですよね。

新建築紀行
熊本の家:庭(新建築紀行)

住宅の外構や庭でも、樹木を植えて自然の環境を作ることを心がけています。

樹木に包まれた雰囲気って、
とても落ち着きますね。

樹木の樹種は、私たちのイメージもありますが、建主のご要望を伺うこともあります。

公園のように「広い空間にたくさんの樹木」とすることは出来ませんが、

小さな空間で
「小さな自然」を生み出したいと考えています。

シンボルツリーのある住まい:石神井公園の集合住宅

中庭の道空間:石神井公園の集合住宅(新建築紀行)

このように、「自然を建築空間にもたらす」ことをコンセプトの一つとして設計しています。

樹木を植える際は、樹種や植える配置なども私たちが検討してデザインしています。

今回は、シンボルツリーと呼んでいる、庭にメインとなる木を植えた建物をご紹介します。

集合住宅では「外構や建物の周り」に植栽や樹木があることが多いです。

それは「樹木で都市空間に貢献」するコンセプトや条例などによる「緑化」の要請の結果でもあります。

集合住宅の空間の内部に
自然の空間を作りたいと考えました。

新建築紀行
石神井公園の集合住宅:1F平面図(新建築紀行)

周囲を広大な石神井公園に囲まれている「石神井公園の集合住宅」では、中庭を作りました。

石神井公園の集合住宅では、入居者専用の中庭があります。

住まい手の方々が
楽しめる「自然の空間」です。

建物の周囲を緑化すると共に、建物内に「自然の空間=Urban Void」をデザインしました。

そして、周囲の樹木と建築が同化することを目論みました。

中庭の夜景:石神井公園の集合住宅(新建築紀行)

中庭は玄昌石を貼って、玉砂利を敷き詰めて中庭の中央シンボルツリーとなる竹を植えました。

全体的に、落ち着いた和の空間に
なるように設計しました。

住まいの空間から見える自然と樹木

新建築紀行
石神井公園の集合住宅:リビング(新建築紀行)

住戸によってはこの竹室内から眺めることもできます。

コンパクトな中庭ですが、

住んでいる方にとって癒しとなるような空間に
なって欲しいと思ってつくりました。

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石神井公園の集合住宅:中庭(新建築紀行)

外階段もあるので、上階にお住まいの方は階段を使って行き来してもらえたらいいな、と思います。

エントランスと自宅の行き来が、
楽しい移動になると思います。

外部の都市空間や自然とは、遮断されてしまうことが多い集合住宅。

新建築紀行
石神井公園の集合住宅:断面図(新建築紀行)

自然を少しでも身近に感じられると良いと考えて、この「ささやかな中庭」を作りました。

新建築紀行
石神井公園の集合住宅:エントランスホール(新建築紀行)

エントランスホールから、階段やエレベーターに向かう際に、中庭と孟宗竹が見えます。

ちょっと本物の自然の樹木が
あると、ホッとしますね。

新建築紀行
石神井公園の集合住宅:中庭(新建築紀行)

小さな中庭と数本の孟宗竹によって、建築に生命をもたらそうと考えて設計しました。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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