家のリフォーム・リノベーションのプロセス②〜そろそろリフォームをしようかなと思った時・リノベーション・リフォームの「最初の第一歩」・リノベーションの具体的目標・住まいへの思いを明確に・デザインのアイデア・「思い」を具体的なデザインへ〜|東京の建築設計

前回は「家のリフォーム・リノベーションのプロセス①〜そろそろリフォームをしようかなと思った時・リフォームのポイント・プロセス・既存の設計図書のチェック・プランの変更と断熱計画〜」の話でした。

目次

リノベーション・リフォームの「最初の第一歩」

本棚の家 1:リビング

こんにちは。

設計事務所や工務店に

我が家のリフォームの
相談をしたいな・・・

と感じた時。

まずは、リフォーム・リノベーションをする
既存の建物の状況の確認が大事です。

既存建物の設計図書・建築確認申請書一式を
まずご確認ください。

計画地に「一から建築する」新築と大きく異なるリノベーション・リフォーム。

まずは、既存の建物の状況や建築基準法との適合性の確認が「最初の第一歩」です。

リノベーションの具体的目標:住まいへの思いを明確に

本棚の家 1:リビング

今回は、私たちがリノベーションをした住宅の事例をご紹介します。

築25年ほどの木造戸建住宅をリノベーションした作品「本棚の柱」のお話をします。

まずはリノベーションの「具体的目標」を
ご家族でご相談ください。

それなりの金額がかかるリノベーション。

だからこそ、

ご家族皆様で「住まいへの思い」を
明確にして下さい。

木造の一軒家で、建主がお持ちの大量の本を収納することが、設計のポイントでした。

まずは、現状の把握と共に、建主のご要望をお聞きしました。

リノベーションに対する
ご要望をお聞かせください。

収納した数々の本を、
身近に感じながら楽しく生活をしたいです。

というご依頼を頂きました。

また、キッチンに関しては、

オープンではなく、
あまり人目につかない位置がいいです。

という、ご要望も頂きました。

私たちはオープンな対面式キッチンを
ご提案することが多いですが・・・

建主、特にキッチンを使う奥様の
ご意見を尊重します。

デザインのアイデア:「思い」を具体的なデザインへ

本棚の家 1:リビング

建主の、

たくさんの本を
収納できる本棚を作って欲しい・・・

というご要望にお応えすることが第一です。

そこでわくわくするような本棚を、
たくさん作りました。

本棚でキッチンとリビングを仕切るデザインを提案しました。

そして、

キッチンは人目につきにくい
ようにして欲しい・・・

というご要望に対して、キッチンはリビングからは見えにくい位置に配置しました。

そして、本棚の裏側にキッチンスペースを作りました。

本棚の柱:1/20模型(新建築紀行)

柱のような細長い本棚を円弧状に隙間を作って並べて、その本棚の裏側がキッチンとなっています。

本棚がルーバーのようになって、
キッチンを適度に隠します。

隙間をつくることで、閉塞感はなくして風通しを良くしました。

視線はあまり感じずにキッチンの空間を、
保てるように計画しました。

本棚の家 1:リビング

細長い本棚には、様々なサイズの本を入れることができます。

大きい図鑑から、新書・漫画などの小さい本まで、たくさんの書籍が入るように考えました。

写真やお花の飾り棚としても、
使えるように考慮しました。

この本棚、
可愛らしくていいですね!

建主にも喜んで頂き、嬉しく思いました。

暖かくなるように断熱計画も
バッチリです。

念入りな構造計画・環境計画を含め建主のご要望をもとに、デザインをお任せ頂き、具体的な形を作り出します。

このように、リノベーションの際には「まずは建主・依頼主のご要望」を明確にすることが大事です。

建主のご要望が、デザインのアイデア・コンセプトに
成長することが多いです。

竣工写真は、下記サイトをご覧ください。

新建築紀行

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