本棚の柱:リノベーションの設計プロセス⑦〜1/10模型・模型と現実の間〜|東京の建築設計

前回は「本棚の柱:リノベーションの設計プロセス⑥〜既存構造・構造模型・耐震性〜」の話でした。

目次

1/10の模型をつくる

本棚の柱:模型(新建築紀行)

建主の希望を形にしたキッチンの、1:10の精巧な模型を作成しました。

全体の模型も
1:10で作ってみよう。

大きな
模型ですね。

「本棚の柱」のデザインを、
より詳細に検証できますね。

模型は大きければ大きいほど良いです。

一方で、大きな模型を作成するのは手間も時間もかかります。

住宅では、1/30くらいの模型を作成することが多いですが、今回は1/10の模型を作ってみます。

迫力ある1/10の模型

本棚の柱:1/10模型(新建築紀行)

結構大きいですね。

天井高が2,400mmですから、模型の「本棚の柱」の高さは240mmあります。

240mm=24cmの模型は、現実のスケールに大きく近づいてきます。

せっかく作ったキッチンも
同一スケールだから入れられるね。

本棚の柱:1/10模型(新建築紀行)

これで、1/10の精巧なキッチン模型を入れて、非常に細かい検証ができます。

リビングからキッチンがどのように見えるか、
よく分かりますね。

これは、
CGよりも良いね。

スケール感が、実際につくる建築に近くなってきました。

本棚の柱:1/10模型(新建築紀行)

キッチンに向けて歩いてゆくと、どのような光景が広がるか、がよく分かります。

円弧状の机も、
良さそうです。

キッチンが、
うまく隠れるね。

模型と現実の間で

本棚の柱:1/10模型(新建築紀行)

電子レンジも
置いてみました。

うん。
よく分かるね。

コンパクトで
使いやすそうです。

少し棚があると、
便利だと思いますが、いかがですか?

「棚」は、
あると便利だね。

「本棚の柱」の揺れ止めを兼ねて、
柱の間に棚を設置しよう。

縦格子のルーバーでも、揺れ止めのための横材が必要です。

この「本棚の柱」では、横材をつけると不恰好です。

そこで、「生活に必要な棚」を「揺れ止めの材料」に見立てました。

それは、
良いアイデアですね。

大きな模型を作ったからこそ、様々なことに気づきます。

完成写真は、下記からご覧ください。

新建築紀行

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次