前回は「本棚の柱:リノベーションの設計プロセス⑤〜特注キッチン・1/10キッチン模型・1/20模型」の話でした。
本棚の柱:リノベーションの設計プロセス⑤〜特注キッチン・1/10キッチン模型・1/20模型|東京の建築設計
製作キッチンのリアルな模型
目次
既存構造を検討
今回は、木造建物の構造・軸組の話です。
既存のプランから大幅に変更するリノベーションでは、構造への配慮も大事なことです。
リノベーションの際には、
既存の軸組を活かすことを
大事にしています。
老朽化した柱・梁を交換する、柱を補強に追加することもあります。
プランを変更する際に、壁の位置が変わるので、耐震壁の配置などの構造的配慮が大事になります。
図面上で検証することもできますが、模型で検証することにしました。
既存建物を、軸組模型でしっかり
把握しておこう。
筋交を、どう配置するかも
含めて検討します。
模型で柱・梁を確認
今回は、柱や梁の露出はありません。
柱・梁は全て仕上げの中に隠れますが、しっかりと構造を把握して、構造計画を行います。
昭和期に建てられた木造住宅は、全体的に
「柱は十分な大きさ・本数、
梁が小さめな断面」の傾向があります。
デザインとコストダウンのアイデア 6〜茨城の家の軸組 4〜|東京の建築設計
構造のシンプル化でコストダウン
耐震性の確保には、筋交・耐震壁の適切な配置が必須です。
さらに、構造材の配置や検証も進めます。
軸組模型を見ながら検証を進めて、設計を進めます。
耐震性能のチェック
筋交・耐震壁の配置を、
模型と計算で検証しました。
特に問題
なさそうです。
このように、模型と法規に合わせた構造計算で確認します。
他の模型と平行して、照らし合わせながら検討を重ねます。
既存の構造があるリノベーションでは、新築よりも注意が必要するべきポイントがあります。
既存の構造を立体的に、
しっかり把握しておくことが大事です。
構造の模型を作ったので、デザインとの整合性もしっかりとれることを確認しました。
次回は、1/10の模型の話です。
完成写真は、下記からご覧ください。