住まいと子どもの教育②〜蚕糸の森アパートメント・テラス・パークビューテラス・公園の自然〜|東京の建築設計

前回は「住まいと子供の教育①〜熊本の家〜」でした。

目次

子どもが楽しい木のテラス

今回は、家族で楽しめるテラスの話です。

私たちが設計する個人邸では、木製のテラスを作ることが多いです。

ここ、
太陽が見えて、気持ちいいよ!

ここで、
おやつ食べると楽しいよ!

熊本の家:テラス

この木製テラスは、大人も子どもも楽しめる空間です。

大人よりも、未就学児〜小学校くらいの子どもたちが、楽しんでくれることが多いです。

子どもが安心して遊べる木のテラス

建主からは、

このテラスで、
子どもたちが日向ぼっこするのを楽しみにしています。

外や庭で遊ぶのもいいですが、
ここだと目が行き届いて、安心です。

小さな子どもの場合、

親が安心して、
子どもを遊ばせることができる!

と好評いただいています。

豊島の家:断面図(新建築紀行)

部屋の中にいても、
空が見えるよ!

雨が降ってきたら、
すぐにわかるよ!

子どもたちは、私たち設計者が考える以上の、楽しみ方を見つけてくれています。

子どもの想像力・創造力には、
驚かされることがあります。

このように、面積・容積としては「小さな空間」のテラス。

この「小さな空間」は、空へとつながり、「無限大の空間」へと変容します。

そして、「無限大の空間」は「小さな空」や「小さな宇宙」となるイメージです。

マンションのパークビュー・テラス

個人邸などで、大変好評いただいている、このテラスの空間。

集合住宅・マンションでは、経済的制約などから、なかなかこういうテラスが作れません。

集合住宅・マンションの設計の際は、
まず「最大容積を」というご要望をいただきます。

そのため、このような
「余白のような空間」は・・・

住戸のテラス以外には、
作りにくい環境です。

出来るだけ工夫した設計で、
ご家族で集えるテラスをつくるようにしています。

蚕糸の森アパートメントは、目の前に広大な公園がありました。

そこで、パークビューのテラスをつくって、ご家族で集る楽しい空間をご提案しました。

蚕糸の森アパートメント:テラスから公園の眺望

住まいの近くで、自然を間近に感じながら過ごすことは、子どもにとって、とても良い環境です。

都心にあって広大な公園の近くに住まいがあることは、
非常に貴重なことですね。

蚕糸の森アパートメント:テラス

公園の緑を眺めながら、
テラスで家族一緒に過ごすことができれば、いいですね。

家の内部のリビングで一緒に過ごすのとは、また違った解放感があります。

自然を見ながら、
ゆっくりと過ごせると思います。

蚕糸の森アパートメント:公園側から

法規制を逆手に取って、テラスをつくる

このテラスは、建築基準法の高さ・日影規制による制約を逆手にとって作り出した空間です。

テラス側は、「ほぼ真北方向」となります。

前面道路が広いため、道路斜線による高さ規制は弱いです。

一方で、日影規制によって、4階建の建物の敷地角付近は、ボリュームを削る必要がありました。

そこで、

ボリュームを
上手く削って、テラスを作ろう!

ちょうど、公園側なので、
皆で楽しめるテラスになりますね。

そして、様々ななボリュームをCGや模型で検討しました。

制約を活かした
デザインです。

一人でちょっとリフレッシュしたい時に、
このテラスから公園を眺めながら深呼吸するのも良いですね。

住まい手の方々に、楽しんでいただける雰囲気をイメージしました。

貴重な自然を最大限活かして、生活に豊かな温もりを生み出すことを考えました。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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